つぶやきコラム

Time Magazine Cover: How to Make Great Teachers - Feb. 25, 2008.

 

Time Magazineに掲載されていた記事なんですが、ずいぶんそそられる記事でした。この題名、「どのように素晴らしい教師を育てるか」ですが、永遠のテーマではありませんか?

 

記事自体を簡単に要約すると、アメリカの公立学校での質の高い先生の確保の難しさについて、よい先生とは何なのかのか、"merit pay(功績手当)"への賛否両論、現在の教育の要 "No Child Left Behind" ポリシーへの賛否両論、などを書いてある訳なのですが、論点はもちろんそれらに収まりません。 "Researcher suggests that a good teacher is the single most important factor in boosting achievement, more important than class size, the dollars spent per student or the quality of textbooks and materials." 「要するに先生さえよければ、他がどうであれ、生徒の成績・やる気はのびる。」ということなんですよね。

先生さえ良ければというのは、極論にも思えます。生徒の習熟にはいろいろな要因が他にも多くあるのはたしかで、先生だけではいけないと思いま。ですが、先生がどうしようもなくては、どんないい教材も学校の設備もお話にならないわけなのです。

 

では、いったい何を持ってして「いい先生」だというのでしょう。 私の大好きだった先生、私にやる気を出させてくれた先生は、なによりご自分の専門分野を愛していたように思います。 そして、常に疑問を持ち、絶え間なく探求していらっしゃいました。 私のふとした疑問を逃さず、その疑問を「褒め」てくれました。 そして、自分でわからないことは、正直に「今はわからないから調べてくるよ」とおっしゃいました。 先生は職業柄教えを授ける人ですから、特にアジアの国々ではその学問に精通していることが求められます。ですが、すべてを知っていると明言するのは、あまりにおこがましく、見苦しいように思います。 「知らないことはまだまだある」だからこそ「知ることが楽しいんだ」そう伝えてくれる先生は、自分が学習者であることを忘れていないからこそ、若い学習者に学習の意味を教えられるのではないでしょうか?

 

2008年2月24日